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2015年03月23日

不良品が納入された原因は一つじゃない

東洋ゴムが基準を満たしていない免震ゴムを納入したと聞いた時は耳を疑った。
きちんとした会社で、そんないい加減なことをするとは思ったことがなかったからというのが一つ。
もう一つ、もっと大きな理由は、東日本大震災からまだたったの4年しか経っていないのに、それも問題となった明石工場は自分たちでも阪神大震災を経験しているのに、地震対策に関して嘘をついたということ。
後に、納期を急かされたのが原因だと聞いて暗い気持ちになった。
何度こんな事が繰り返されてきたか。
昔、ワープロソフトの一太郎がバグだらけでバージョンアップして大騒ぎになった。
何年か前には、アインシュタインの伝記を機械翻訳で処理したメチャクチャな和訳で出版した会社があった。
どれもこれも、現場が「できていない」と訴えているのに営業側が「知ったことか、納期通りに出せ」と要求したから起きたのだろう。
納期に間に合わせるのはもちろん大事なことで、間に合わなければ大きな損害だって出るのだから、営業の要求は正当ではある。
けれど現に物理的に無理な状況になっているのに、何も対処しないのは、営業の無責任でもある。
そういう状況になったらなったで、落とし所を見つけるための話し合いが必要になるのだ。
でも自分たちの部署の責任にさえならなければ後はどうでもいいと思っていると、汚いことでも非道なことでも「お前らの責任で」やれと要求して、相手が何をするかには敢えて目を向けまいとする。
今回の免震ゴムは、人の命がかかっているのだから、データを改ざんした責任者の罪は絶対に許されない。
けれど工場をそこまで追い詰めた人たちの責任もしっかり追及して欲しい。
「クオリティがどうなるかはお前らの責任だから俺は知らん」という態度の営業やクライアントにだって責任はあるのだ。
「誰が悪いのか」ではなく、「何が悪かったのか」を考えなければ、こんな事はこれからも何度でも起きる。
下手をしたら、それで人が死ぬのだ。  


Posted by ゆねもっちw at 22:43Comments(0)日記